米国ボストンのフィッシュファミリー財団のJapanese Women's Leadership Initiative (JWLI)が主催するJWLI Hawaii Summit 2023にアルムナイとしてご招待いただきました。3年ぶりに日本を離れ、JWLIエコシステムの仲間たちとともに、非常に濃密で刺激的な時間を過ごすことができました
JWLI Hawaii Summit 2023は、JWLIと米国議会設立の公的機関であるイースト・ウェスト・センターとのパートナーシップのもと、「Transforming Crisis into Opportunity 危機をチャンスに」をテーマに開催された女性リーダーシップグローバルサミットです。米国本土やハワイ、日本、シンガポールなどから様々なゲストスピーカーが登壇しました。
開催場所は、ハワイ大学マノワ校に隣接するイースト・ウェスト・センターのホノルルキャンパス。広大な敷地に研究施設や研修施設、国際会議場などを備え、世界70,000人のアルムナイ(卒業生)がいるそうです。こちらで、危機と起業、女性のリーダーシップ、女性の権利、ウェルビーイングなど様々なテーマでの講義やワークショップを受け、私自身も同センターのアルムナイの1人として認定いただきました。
サミット中は毎日、本当に素晴らしい出会いと学びの連続でした。特に3日目には、Hawai’i LGBT Legacy Foundation(ハワイLGBTレガシー財団)とPalama Settlement(パラマ・セトルメント)
という2つの団体を訪問する貴重な機会がありました。非営利団体運営のためのポイントや地域社会とのつながり方、資金調達方法などについて、団体の代表等から直接お話を伺うことができ、大変勉強になりました。
様々なエピソードがあり過ぎて書ききれないのですが、いくつか感じたこと/大切だと思ったことについて書いてみたいと思います。
①オハナ・スピリット:オハナとはハワイ語で「家族」を意味する言葉。みんな家族であり、誰一人取り残さないというハワイの伝統的精神を指します。血縁だけでなく、より広い意味で「chosen family」という言葉で表現されていました。新自由主義的な価値観が強いアメリカにおいても、異なる歴史を持つハワイでは、よりインクルーシブな考え方が残っているのかなと感じました。
②互いから学び共に動くこと:サミット中に出会った方はみなさん、パワフルで有能で正義感や共感力、行動力に溢れていました!安心安全な場で、互いから学び合うことができる素晴らしい時間となりました。日本は「人助け指数」が世界最低という悲しい状況が続いていますが、今回のサミットでたくさんの心ある人々と過ごすことができ、今後の協働につなげられることは、私にとって大きな希望と財産になりました。
③自分を(も)大切にすること:社会や誰かのために活動するには、まずは自分自身が整い満たされている必要があります。当たり前のことではあるけれど、忙しい中ではついつい後回しになってしまうことも。しかし、サミットでは何人ものグローバルリーダー達がウェルビーイング/セルフケアの重要性と具体的な方法について説明してくれました。しっかり自分を整えていきたいです!
④非営利(ノンプロフィット)の意味:日本では非営利=ボランティア(無報酬)のイメージが強い印象ですが、アメリカでは必ずしもボランティアではなく、給料が支払われている場合も多いです。2018年にボストンの非営利団体を視察した際にも確認したのですが、大学院を卒業してすぐにNPOに就職したり、民間企業からNPOに転職することもあるそうです。アメリカでは富裕者層からの寄付も活発で、日本よりも多様な資金調達が可能であることも構造上の違いにつながっているのかもしれません(日米の税制の違いによる影響も大きいものと思われます)。
まだまだ色々ありますが、とにかく充実した1週間を過ごすことができました。JWLIの創始者であるフィッシュ厚子さん、ラリーさんには感謝の気持ちで一杯です。そして、今回のサミット開催のためにご尽力くださったみなさん、本当にありがとうございました!!全てをしっかり持ち帰り、今後の活動にいかしていきたいと思っています。コーチング×お金×ジェンダーを切り口として、誰もが生きやすい社会を目指して引き続き頑張っていきます!!
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