哲学者・永井均教授による「子どものための哲学対話」。「ぼく」とぼくの家の喋る猫「ペネトレ」による40の対話で構成されている。
「人間はなんのために生きているのか?」「青い鳥はいつから青くなったのか?」など、様々なテーマに関する真理を平易な言葉と分かりやすい比喩を使って説明してくれる。タイトルは「子どものための・・・」となっているが、子どもも大人も考え方が変わりうる一冊であろう。
なお、著者は本の終わりにこう書いている。
「こういうはなしは、どれも、たまたまある場所に立った人にだけ、意味を持つんだ。別の場所に立っている人には、無意味で、ただごちゃごちゃしているだけなんだ。(中略)それに、おなじ人にとっても、まだ早いかもしれないし、もうおそいかもしれないんだ。たまたまおなじ種類の問いを持った人だけを救える、と言ってもいいかな。」
私自身、なんとなく手に取って、読み始めたらハマってしまったクチだったりする。たまたま今、ある場所に立ってしまったということなのだろう。
もしあなたもピンと来るものがあったら、是非手にとってみてはいかがだろうか?
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