15日(日)の日本経済新聞朝刊16面に、こころの健康学 楽観と悲観「理想は3対1のバランス」というタイトルの記事が出ていた。筆者は認知行動療法研修開発センターの大野裕さん。
曰く、「こころの健康のためにはポジティブとネガティブの感情のバランスが大切だ。これまでの研究から、ポジティブとネガティブ感情の割合が3対1のときが黄金比で、こころのバランスが最もとれているとされる。本欄で何度か説明したように、ネガティブな感情は私たちを守る働きがある。気持ちが落ち込んでいるときは、何か大切なものをなくしたかもしれないと、こころの警報器が鳴っている。不安になっているのは、危険が迫っている可能性を知らせるアラームだ。腹が立つのは、ひどいことをされているのではないかというこころの警報だといる。(中略)ポジティブとネガティブ感情はそれぞれこころのアクセルとブレーキだ。バランスのよい使い方を見につけられれば、こころは健康に働くようになるのだ。」
ポジティブな気持ちで何かに取り組んだり、新たな挑戦が出来るのは素晴らしいこと。予想もしていなかった良いアイデアに恵まれる可能性もある。例え上手くいかなかったとしても、「失敗は成功の素!」と思って再挑戦しようと思えるかもしれない。そんな心持ちでいられるように、心身の状態を整えておくのは、とても大切なこと。
でも、アクセルを踏み続けるだけではいずれ無理がきてしまう。時にはブレーキを踏み、自分に向き合ってみる。警報が鳴っているとしたら、本当に大丈夫なのか点検してみる。敢えて時間を取って、自分と向き合う勇気を持ってみよう。
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