「neoteny」
米国MITメディアラボ所長の伊藤穣一氏が、英語で一番好きという言葉だ。
その意味は、「子供の要素を持ったまま大人になる」ということ。変化が激しい現代のIT社会においては、希望、好奇心、イマジネーション、遊びといった子供の要素を持ったまま大人になる必要がどんどん生じている、という。
児童発達心理学者のアリソン・ゴプニック博士も、「頭が柔らかくて想像力豊かで新しい事のできる蝶になりたいなら、ときどきは子どものような考え方をすべきかもしれない。」と述べている。
Now it's good to be a grownup. I don't want to say too much about how wonderful babies are. It's good to be a grownup. We can do things like tie our shoelaces and cross the street by ourselves. And it makes sense that we put a lot of effort into making babies think like adults do. But if what we want is to be like those butterflies, to have open-mindedness, open learning, imagination, creativity, innovation, maybe at least some of the time we should be getting the adults to start thinking more like children.
(出所:http://www.nhk.or.jp/superpresentation)
日常生活で忙しくしていると、自分のなかの子供の部分をつい忘れがちになってしまう。効率的に、合理的に。大人として「常識的な」判断と行動を、何も考えずにとるようになっている。ある意味、上手に生活出来ているのかもしれないが・・・。ふと振り返って、背筋が寒くなることもある。そうして1ヶ月が経ち、1年が過ぎ・・・。気付いた時には、5年、10年なんてあっという間に過ぎてしまうのだろう。
「neoteny」を大切にしていきたい。流されることなく、きちんと意識的に。もっと自由に生きていくために。そんな気持ちを思い出させてくれる言葉でした。
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