新宿駅にて。階段をあと一段で昇り切ろうかというところ。
あっと思った瞬間、右足のつま先が最後の一段にひっかかり、カラダが宙を舞った。
前のめりの姿勢のまま、地面がどんどん近づいてくる。
左足で何とか踏ん張ってみる。
手で空気をかき分けながら、必死にもがいてみる。
地面を遠ざけようと、念を送ってみる。
そんな試みも虚しく。
両手と左足の膝が地面に激突した。
ずべずべっと無残な感じで転んでしまった。
あちゃ~(((((((* へ * ;))))))))))))
すると、背後から声が響いてきた。
「大丈夫ですか!!!」
若い女性が駆け寄ってきてくれた。
幸いにも、大きな怪我はなく、自力で立ち上がることが出来た。
お礼を言い、彼女は立ち去った。
それ以上の迷惑を掛けずに済んで本当に良かったと思う。もし膝のお皿が割れたり骨折したりしていたら、救急車の手配を頼むことになったのだろうか・・・?新宿の雑踏のなか、無視して通り過ぎてもいいだろうに、駆け寄って助けようとしてくれた彼女。真剣に心配してくれている様子が伝わってきて、その気持ちが本当に有難かった。
せちがらい世の中だけれど、誰かのことを純粋に心配出来る人がいることを知り、心が温かくなった。有難さが身に沁みた。日本はまだまだ捨てたものじゃないって、感じ入った次第です。。
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