1974年5月、日本経済新聞「私の履歴書」は、オムロン創業者の立石一真(かずま)氏。以下のような書き出しとなっていたという。
「最もよく人を幸せにする人が最もよく幸せになる---これが七十余年に及ぶ人生を振り返って得た結論であり、同時に私の信条信念でもある」
息子の義雄氏(オムロン名誉会長)は父の言葉に触発され、自身の信条を以下の二つとしていた。
「人の幸せをわが喜びとする」
「顧客から学ぶ」
義雄氏は、こうも記していた。
「私は元来人間が好きで、人の思いに敏感でありたいと思っている。人の不幸をともに悲しむのはたやすい。だが、嫉妬や羨望が邪魔をして、人の幸福はなかなか素直に喜べない。だからこそ私は常々、実践を心がけている。」
(2012年11月1日付日本経済新聞「私の履歴書」より)
いずれも素敵な信条である。実践を心がけていきたい。
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