今「荘子」を読む意味とは?

NHKの「100分de名著」にて、『荘子』が取り上げられている。第4回目のテーマは、「万物はみなひとしい(万物斉同)」。指南役は、作家で僧侶の玄侑宗久先生。荘子の教えについて、分かりやすく解説してくれる。


番組の最後に、司会の武内アナウンサーから、「玄侑さん、今、私達が『荘子』を読むところの意味とは?」という問いが出た。玄侑先生は、「常識というしがらみがいかに自分を苦しめて、自分の苦しみ、苦しいと思っていることの原因がいかに自分の中にあるかということを知らせてくれる。」と解説。更に、「今の世の中では進歩するという考え方に相当翻弄されているが、荘子の中には「退歩」という考え方が出てくる。進歩ではなくて、命が安らかに和合して暮らすためには、行き過ぎてはいけないということを考えさせてくれる。”心の自由”がどう実現できるかということを、荘子は教えてくれる。」と続けていた。


時間を取って、『荘子』を読んでみたい。”心の自由”を実現していくために。