昨年9月に叔父が倒れました。
脳内出血でした。
すぐに病院に運ばれ、手術で血塊を取り除いたものの
食事も取れず、言葉も話せず
一か月経過しても寝たきり状態でした。
いつも可愛がってくれていた叔父。
何か自分に出来ることはないかを調べ
色々な人に意見を求め、彷徨いました。
そんななかで出会ったのが、ジル・ボルト・テイラーさんの『奇跡の脳』。
ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していたジルは
37歳で脳卒中に襲われ、脳の機能を損傷してしまいます。
言語機能や運動機能に大きな影響を受けながらも
ジルは諦めることなく、約8年にわたるリハビリを通じて復活します。
『奇跡の脳』は、そんなジルの気付きを一冊にまとめた貴重な本です。
ある日、叔父を見舞った時のこと。
「あらあら、大変でちゅね~」
親戚の一人が、赤ちゃん言葉で話しかけていました。
言葉を発することの出来ない叔父は、彼女にとって赤ちゃん同様の存在だったのでしょう。
しかし、ジルの本を読んだことで、叔父は言葉が話せなくても
周囲が話している内容は分かっているはずだと思いました。
赤ちゃん言葉で話しかけられたり、自分の名前を何度も言うよう強要されることが
苦痛であるかもしれない・・・と感じました。
もしあなたの大切な人が脳に障害を持つことになったら
この本を是非一度手に取ってみてください。
きっと、別の世界が見えてくることでしょう。
不安や恐怖、闇の中でもがくような焦りから
あなたを救い出してくれると思います。
倒れてから一か月後、叔父はリハビリ病院に転院しました。
転院先では、食事や排せつ、リハビリに関する体制が一新され
チューブをつけて全く動けず、話も出来なかった状態から、日に日に回復していきました。
一か月、三か月・・・五か月。
そして今日、ついに退院することが出来ました。
叔父は杖をつきながらも、自分の足で立ち、自宅に戻ることが出来ました。
リハビリはこれからも続きます。
むしろ、自宅に戻ってからのほうが、頑張りを試されることになるでしょう。
それにしても。
倒れてから一か月間、ほぼ何も出来なかった叔父が
半年後に自分の足で立てるようになるなんて!!
人体に備わる回復力、信じて進むことで得られる奇跡の数々に感謝するばかりです。
今日は私にとって、特別な日となりました☆
コメントをお書きください