日経新聞朝刊の文化面で連載されている「禁断のスカルペル」が面白い。
朝早く起きて、一面のニュースよりも先に読みたくなる。
連載開始当初は展開がややスローな印象を持ったが
中盤から伏線が絡み合い、そういうことだったのか~!!という気付きの連続。
どんなに帰りが遅くなっても、翌朝はついつい早起きしてしまう。
ここ数か月、朝のお楽しみとなっている。
主人公の東子(はるこ)は外科医。
病気で摘出した腎臓を、再利用する形で腎臓病の患者さんに移植している。
ひたすら患者さんに尽くす東子だが、大人の事情が絡み合い
病気腎移植に反対する医学界などの圧力を受けて
医師免許はく奪の危機や別の病院への島流しなど、ドロドロした展開が続く。
そんなある時、仲間の発案が事態が打開していく・・・。
『まったく、物事は試みてみなければ、どう転がるか分からない。「何だか事が大げさになったけれど、病気腎移植を世界に広める舞台としては最高だね」と伊集院もアメリカから電話してきた。伊集院によれば、彼がそのシンポジウムの実行委員になりアイオワ医大のスタッフも大挙して参加し、そのシンポの裏方を務めるらしい。(中略)東子はそんな彼の言葉を聞きながら、現実が心の持ちようでまるで違って見えることに驚いていた。もしシンポジウムという外圧による攻勢に思い至らなかったら、事態はどうなっていたのだろうか?訴訟は自らの正義を信ずる患者たちの切なる思いとは別に、ひどく長引きそうな様相を呈してもいるように思われたのだから・・・。』
今日の気になった場面をメモメモ。やはり、自分の認識ひとつで世界は変わるってことなのね。
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